男女平等家事分担
【平等】
私の苦手な言葉です。
なぜなら平等とは”不平等だと感じた側が、請求権を持つこと”を意味するからです。
以前、仕事で尊敬する方から勧められた書籍に書いてあった言葉があります。
子どもたちが育つ過程で「等価交換」があたりまえになっている
引用元……下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)内田 樹
等価交換とは、例えば100円払ったら100円以上の価値のあるモノやサービスと交換できなければ取引は成立しません。
・100円払って100円の価値のある商品と交換→取引成立
・100円払って200円の価値のある商品と交換→取引成立(セール商品のイメージ)
・100円払って10円の価値のある商品と交換→取引不成立
上記の取引はビジネスの世界では当然です。
合理的に考える現代人は損な取引は原則しないのです。
現在の大人たちは合理的なため、その子供たちも合理的で等価交換の価値観に毒されています。
これをまだお金を手にしていない子供に例えると
・とても面白い先生の授業=60分我慢して聞く価値あり
・つまらない先生の授業=60分我慢する価値なし
つまり”我慢”という対価を払う以上は『面白い授業』等の聞く価値がある時に、はじめて授業を聞きます。※学級崩壊の原因のひとつは等価交換(ビジネス)の価値観です。
『将来のためになる』→”だから授業を聞きなさい”はダメなのです。
なぜか?→等価交換は原則、即時交換だからです。
※ツケや掛けが通用するために『信用』という別の価値が更に必要です。
・今100円払えば”3年後に100円の商品がもらえるよ”と言ってもダメです。
・この授業を聞けば10年後に役立つよ→これも等価交換の価値観ではダメです。信用できません。
彼らは今すぐに交換できるものでなくては取引をしないのです。
【男女平等家事分担】
等価交換(ビジネス)の価値観を夫婦生活に持ち込むと以下のストレスが生じます。
例えば
男性…サラリーマン
女性…女性 パート 子育て中
上記のような夫婦だと↓
【女性の言い分】
・掃除くらい手伝って
・ゴミくらい捨てて
・子供迎えに行って
・あたしだって働いてるの
・あなたはいいわね、外で飲んでばかりで
・日曜またゴルフなの?たまには家事手伝ってよ
それに対して…
【男性の言い分】
・誰が家のローン払っていると思ってるんだ
・仕事の付き合いなんだからしょうがないだろ
・俺は働いているんだ
・疲れているんだ
・子供の面倒くらい見てくれ
つまりこの例で女性は何が言いたいかっていうと『私は子供も見ながら、仕事もしながら、家事もしながら、こんなにあなたより大変なのよ』だから『私には、私が味わった大変をあなたに請求する権利がある』って言っているのです。
一方パパは『俺は仕事で大変だ』『ゴルフだって飲みだって仕事だ、遊びじゃない、気も使うし大変なんだ』つまり『俺のほうが大変だ』もしくは『俺と君との”大変は平等に近いから相殺”できるはずだ』と言っています。つまりパパからすると、さらに家事をすることは損な取引なのです。
しかしママは自分のほうが大変だと思っているため、家事をパパにやらせないと『自分が損』をし続けることになります。こうしてお互いストレスから抜けられないのです。
【どうすれば解決できるか?】
”我が家の場合”
それはとても簡単です。
『家事は俺が全部やる』と宣言すれば良いのです。
つまり【男女不平等で家事は旦那専任】です。
男性が働く、家事をする、育児をする。と勝手に宣言する。
※ポイントは一切の見返りを妻に求めない事です。
例えば一回でも『俺が料理はするから食器は洗っておいて』などと言ったら終わりです。(その発言がすでに見返りを求めているからです)
ただただ、淡々と『俺に任せといて』のみです。
仕事帰りに『疲れた』という発言も実はやってはいけません。
等価交換のアピールです。
”仕事で疲れた(お前より疲れてるんだぜ)”=”だから今日は家事やってほしいな”という無意識の駆け引きなのです。
”では男が全部やったら損ではないのか?”
その通りです。短期的には損かもしれません。
しかし
なぜか
毎日やっていると奥さんに信用されます。
それでも全部俺がやるっていいます。
奥さんは『そんなにがんばらないで』『私やるからいいよ』と言います。
奥さんは負けじと家事をやってくれます。
結果的に”夫婦円満”と”ストレスフリー”という最高の見返りがあります。
善は陰徳。
愛情は無償でいいのでは。
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